京都のタクシードライバー・実相浩二郎(内藤剛志)は京都府警の元刑事。転職して1年。妻の三千代(七瀬なつみ)と二人暮らしだ。 ある日、浩二郎は田村尚(西田健)という客を乗せた直後に、宝石店を襲った強盗犯に遭遇する。浩二郎は田村を乗せたまま犯人を追跡し見事捕獲。連行される犯人と共に警察署に行くと、捜査一課の茶川玲子刑事(芦名星)が駆けつける。玲子は浩二郎の幼馴染み・茶川大助(三遊亭円楽)の姪なのだ。現在は大学講師をしている大助だが、かつては科捜研の有能な捜査員だった。 一方、浩二郎の活躍に感心した田村は、浩二郎に人探しを依頼する。探し人は50年前に職場から逃げ出した若き日の田村を励ましてくれた恩人の女性で、手がかりは、その時彼女からもらった特徴のある折り鶴とわずかな情報だけだった。 その翌朝、京都の竹林で演歌歌手の下田里美(山本南伊)が死体となって発見された。ロープによる絞殺だ。現場を調べた玲子は、遺体のそばで折り鶴を発見する。また、里美が浩二郎の名刺を持っていたことから、浩二郎も事情を聞かれる。里美は浩二郎が昨夜に乗せた客だった。浩二郎は証拠品の折り鶴を見て、田村のものと同じ特徴のある折り方であることに気付く。一方、里美が金を借りていた闇金融の取り立て人・鈴木英昭(山崎裕太)も事件との関連を疑われるが、英昭の恋人であるホステス・松島亜弥(中島亜梨沙)と店のママ・北野小夜(新澤泉)が彼のアリバイを証言する。 浩二郎は大助とドライバー仲間の協力を得て、50年前に鶴を折った女を辿る。玲子も殺された里美が持っていた鶴の出所を探る。やがて2人はそれぞれ、京都在住の作詞家・比奈野ユリ(樫山文枝)が折り鶴に関与していることに気付くのだが…。
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