必殺シリーズの長時間スペシャル第9弾である。 概要 15年続いたレギュラーシリーズ終了の直後に放送された。これ以降、『必殺仕事人・激突!』で復活するまで年数回のスペシャル路線として継続していくことになる。 安政の大獄や唐人お吉をストーリーに導入し、桜田門外の変で大老・井伊直弼を暗殺したのは、頼み人から依頼を受けた中村主水であったという内容。 何でも屋の加代が仕事人グループ「絵日傘」の元締として再登場し、自らも殺し技を披露するが敵の襲撃に遭い、グループは崩壊。終盤は主水と組み、仕事人の密偵として復帰した。政と影太郎は終盤のみの出演。政に至っては台詞が解散の際に発した一言のみであった。 2013年放送の『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系列)のコーナー「新・3大○○調査会」で、本作が取り上げられた時はなぜか、ゲスト出演の江夏豊の演技がクローズアップされていた。 あらすじ 時は幕末。日本はアメリカの圧力で開国し、領事館を置いた。総領事のハリスを慰労する目的で、日米対抗ベースボール大会が開催されることが決定する。中村主水は大会の日本側監督として選ばれ、参加する選手を募る。一方で、アメリカとの自由貿易開始による損失を恐れた御用商人たちは加代が率いる仕事人グループ「絵日傘」を雇い、ハリスの暗殺を依頼する。加代たちは選手として、ベースボール大会に参加。その競技の最中の事故という形で、ハリスを殺そうとする。 大会当日。計画通り、加代たちはハリスを事故に見せ掛け暗殺しようとするが、謎の爆発によって、暗殺は失敗に終わる。さらには謎の集団が仕事人たちに襲い掛かり、次々と殺害していく。実は欧米列強の侵略を恐れた井伊直弼がハリス暗殺計画の撤回を命令し、御用商人たちは自らの関与を消すため、佐渡金山の暴動鎮圧部隊「地獄組」に仕事人たちの暗殺を依頼していた。主水の奮闘も虚しく、加代を除いて「絵日傘」のメンバーは全員殺され、仕事人とは無関係に大会に参加した、蝦蟇の油売りの源水と飛脚の早太が生き残る。 封鎖された下田から逃げることができず、主水は「地獄組」への対策を思案する中で、二本十手の久蔵という仕事人と出会う。彼はハリスの女中という名目で、性的な仕事も対応させられ、結果として民衆から蔑まれていた、お吉の恨みを晴らしにきたという。しかし、お吉の依頼はハリスを殺すことでは無く、自分をこんな目に追いやった人物を殺害して欲しいという曖昧なもので、久蔵も困っていた。久蔵は主水が「地獄組」に狙われていると知ると、自分と「地獄組」の因縁を話し、助太刀することを約束する。 「地獄組」と戦いながら、主水らは御用商人たちを殺害するが、「地獄組」首領の鉄眼が現れ、彼の攻撃で源水、早太、久蔵は殺害された。久蔵は死に際、主水に数ドルの銀貨を渡し、自分に代わり、お吉の恨みを晴らしてくれるように頼む。 2年後。激しいインフレによって、一揆や打ちこわしが発生。一方で、井伊直弼による「安政の大獄」と呼ばれる政治弾圧が行われていた。主水は見回りの最中に落ちぶれた、お吉と出会う。その場に居合わせた、勝麟太郎は彼女に同情する主水を見ると、彼に話し掛けて来た。主水は勝との会話の中で、お吉の恨みの対象は大老の井伊直弼であると判断し、自らの保身も考えず、裏の大仕事をすることを決意する。 スタッフ 制作 - 山内久司(朝日放送) プロデューサー - 奥田哲雄、辰野悦央(朝日放送)、桜井洋三(松竹) 脚本 - 吉田剛 音楽 - 平尾昌晃 監督 - 松野宏軌 撮影 - 石原興 照明 - 中島利男 殺陣 - 楠本栄一 題字 - 糸見渓南 現像 - IMAGICA 協力 - エクラン演技集団、新演技座 制作協力 - 京都映画撮影所(現・松竹撮影所) 制作 - 朝日放送、松竹 主題歌 テン・リー「ついて行きたい」(リバスター) 作詞・作曲:たきのえいじ、編曲:桜庭伸幸 『必殺剣劇人』の主題歌。映画『必殺4 恨みはらします』の主題歌。
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