卒業を数ヵ月後に控えたある雨の日に短大生の麻美は、心理学講師真山に傘を差し出した。 数日後、真山は麻美と一緒に入ったカフェで、返そうとした傘を盗られそうになり、争いを起こす。そのとき真山が落とした物を見て麻美は、彼がいまだに別れた麻美の母への想い、まだ見ぬ娘への自責の念に縛られている事に気付く。 美術館、公園、水族館、母の思い出の場所で、麻美は娘である事を隠して、今までの分を取り返すかのように真山との時を過ごす。 一方真山の恋人、泉は彼の心に自分の場所がない事を感じ、去る事を決意する。 過去にとらわれ、前に進めない真山の姿を見て、麻美は真山の心を開放しようとするのだった・・・・。
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