「2番目の映画(「視姦について」)は友人のアーティスト中西夏之がフィルムのがらくたのなかから拾ってきたもので作りました。植物の受精についての教育映画でしたが、そういった内容が重要なのではありませんでした。私はパンチャーでほとんど全部のフレームに穴をあけ、ときには数フレーム飛ばしてパンチ穴をあけておいたので、 観客はかろうじて数コマ観ることはできますが、あとはほとんどフリッカー(ちかちかする光)をみせられるのです。観客は怒ったり、困惑したりしました。眼が悪くなるのではないかと思ったからです。この映画は『視姦について』(1962) といいます。じつは私はポルノ映画のショット*もはさんでおいたのです。日本では完全なポルノは禁止されていて、今でもそうですが・・・」 (飯村隆彦)
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