この映画には現在と過去の二人の少年が登場する。現在の直樹(西谷有統)と、中年の城山修(中村雅俊)が自分の少年時代の回想で登場するオサム(森脇史登)である。 城山は会社で思うようにいかないことがあり、嫌気をさして、フラッと昔過ごした那須高原へ旅に出る。新幹線の中で一人旅をしている直樹と出会う。どうも家出してきたように思え、声をかけ一緒にキャンプをした。 直樹は愛に飢えているようで、反抗的な態度をとる様子が気になり、城山は自分の少年時代を振り返り、語り出す。 昭和29年、オサムは母、兄と那須に引っ越してくる。父親は売れない画家で、東京で仕事をして稼いでいる。オサムは自然にあふれたこの地でのびのびとした少年時代を送る。自然の中での子供たちの遊びの描写は郷愁をそそる。 友人テツオに小林元樹、ガキ大将のセイジに木代正憲、彼らをはじめ登場する子供たちは、古き良き時代を感じさせる。 エピソードもいろいろあり、野球をして遊び、母の手づくりの特製の服を着たことなど。楽しい日々ばかりではなく、生活も貧しいし、テツオが転校し、愛犬が死んだり、母が家出をしたりと辛いことも経験する。 でも隣人の青年(原田龍二)に励まされ、もちこたえて少年時代を乗りきった。豊かではなかったが、せいいっばい毎日を送ったことを城山はなつかしく回顧する。
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