イタリアの人形芸術師マリア・ペレゴが生み出したネズミのキャラクター“トッポ・ジージョ”を主役に、日本の市川崑監督が撮り上げた、人形と実際の人間の共演で描く痛快パペット・ムービー。監督と永六輔が参加した脚本を基に、マリア・ペレゴの繊細な操演で生き生きと描かれたトッポ・ジージョが、地球の破滅を食い止めるため大活躍する。ジージョの声を中村メイコが担当するほか、小林桂樹がナレーションで参加。2004年にリバイバル上映。 とある街の片隅で、なんとも寂しい独身生活を送っていたネズミのトッポ・ジージョ。彼はある晩、眠れずに街中をフラフラさまよっていて赤い風船に出会う。その風船を気に入ったジージョは一緒に夜の街を散歩することに。同じ頃、5人組の男たちが、銀行の地下金庫への侵入を目論んで怪しげな行動に出ていた。彼らの狙いは金庫に納められていた“ボタン”。それは世界を破滅させる威力を持つとても恐ろしいものだった。偶然彼らの犯行現場に出くわしたジージョは、事の重大さをいち早く察知し、必死で彼らの妨害を開始するのだった。
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