矢島、田熊、小池、松木の四人はいずれもかつてのギャング仲間である。四人はある日、極東商事から五億円を強奪した。その金は極東商事社長岩崎が、財界の黒幕大和田に払う麻薬の代金だった。大和田は岩崎に金を取戻すよう厳命し、自らも倉田組を使って、探索を始めた。一方、矢島たちは巧みに車を処理し、金は矢島が隠した。しかし、四人の仕業と大和田らに知れるのに大して時間はかからなかった。間もなく小池が捕われた。麻薬中毒者の小池に白状されてはと、田熊は隙を見て彼を殺した。その田熊も、すぐに岩崎らの罠にかかって捕われてしまった。一方、矢島は自分たちの犯行を目撃していた混血少年ジミーが倉田組につかまったことから、ジミーの姉友子の相談をうけていた。その矢島は田熊からの電話を罠と知りつつ、指定場所に出かけ、岩崎に監禁されてしまったが、隙をみてジミーを逃がした。このドサクサに田熊が射殺された。この危機を脱するために、松木は岩崎に、矢島を自由にしなければ、極東商事が麻薬を扱っていることを警察に告げると脅した。そのため、岩崎は矢島を釈放せざるを得なかった。だが、今度は松木が捕まった。矢島は松木を助け出すため、五億との交換に応じた。しかし、松木は逃げようとしてすでに重傷を負っていた。矢島が取引きの場所に現われた時、松木は最後の力をふりしぼって倉田組の用心棒根本に体当りしていった。たちまち、激しい拳銃戦になった。矢島は数人を射ち倒したか、松木は矢島の腕の中で息をひき取った。自分の身も長くはないと悟った矢島は、五億を友子に託すと単身、大和田の別荘に乗り込んで行った。やがて激しい戦いの後、矢島は瀕死の重傷を負いながらも大和田、岩崎を倒し、自らもその上に倒れていった。
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