様々なキャリアの変遷を経てきた榎本憲男の監督デビュー作。「インディペンデントらしく、自分たちがいま生きている現実に向かい合って映画をつくりたい、しかも、映画として面白いものを作りたいと思った」と語る監督の意図は見事に達成されている。主人公は、『グミ・チョコレート・パイン』『ハッピーフライト』『色即ぜねれいしょん』などに出演する森岡龍。(作品資料より) 「すべては海になる」などのプロデューサー、榎本憲男の初監督作。主演女優の突然の死によって、映画を完成させられなかった学生監督の心の変化を描く。出演は「紙風船」の森岡龍、「ガチバン アルティメット」の岡本奈月、「色即ぜねれいしょん」の渡辺大知、「学校をつくろう」の橋本一郎、「代行のススメ」の佐藤貴広、「終わってる」の前野朋哉、「東京島」の中村無何有。 大きな公園の中、一本の樹の下に若い男女が座り、その前に映画の撮影隊がいる。高橋賢(森岡龍)は、映研の仲間たちと一緒に、学生生活最後の作品「ここにいるだけ」の最後のショットを撮影していた。カットの声がかかる直前、ヒロイン役の杉崎莉沙(岡本奈月)は、シナリオに書かれていない台詞をひと言口走る。その時、雨が激しく降ってきて撮影は中断。だが撮影再開の前日、不慮の事故によって突然、莉沙が亡くなってしまう。もともとこの映画の結末をめぐって、莉沙と賢の間には意見の対立があり、光浦丈司(渡辺大知)に説得されて賢が書いた手紙を読まずに莉沙は死んでしまった。そして、最後のワンショットを撮り残し、「ここにいるだけ」は未完成のままとなった……。一年が過ぎたある日、賢は街で莉沙にそっくりな女を見かける。おもわず後を追う賢。その女・洋子(岡本奈月)との会話を重ねるうちに、賢は、彼女を代役にして最後のショットを撮り、映画を完成させようと思いつく。やがて、仲間の反対を押し切って賢は撮影を再開しようとするが、事態は思わぬ方向に発展していく……。
影视行业信息《免责声明》I 违法和不良信息举报电话:4006018900