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陆军中野学校海报封面图

陆军中野学校

ルバング島の奇跡 陸軍中野学校
简介

おはなし 陸軍中野学校へ配属された見習士官の村上(若林豪)は、菊池(千葉真一)、日高(夏八木勲)などと共に、猛訓練を受けます。過酷な卒業試験も終え、各地に散っていく卒業生。菊池はソ連領事館への侵入を命ぜられるも失敗して処刑されます。村上は、終戦後も遊撃戦を継続し、米軍司令官を暗殺しようとするのですが……。 実録路線真っ只中の東映が送る、実録・陸軍中野学校。スケールは大きく(無く)、訓練風景の面白さは最高(とは言いがたい)です。 教官役は前半が菅原文太、後半が室田日出男なので、ほとんどヒットマン養成学校の香りが漂います。実際、訓練と言っても、変装術とか秘密書類の受け渡し方法みたいな、見てて楽しそうなものは無く、空手(当然、千葉ちゃんが張り切る)とか、断食とか、スリの訓練とか地味目のものが多いです。そのスリの訓練では、千葉ちゃんは止せばいいのに陸軍将校(梅宮辰夫)から財布をすろうとして、失敗。遠くで見てた若林豪が、慌ててやって来て「兄さん、勘弁してくれよ」とかお願いする始末。 また、訓練場所にトラックで移動する際に、後ろを憲兵隊の車が尾けてくるのに気づいた千葉ちゃんは、ほとんどノリだけで爆破を決意。仲間の訓練生と爆弾を取り付けます。でも、時間の計算を誤って仲間は爆死。当然、憲兵隊からもむちゃくちゃ怒られるわけですが、参謀本部の偉い人(丹波哲郎)は「1人で数個師団に匹敵する秘密戦士を養成するんだ。やりすぎはない」と、例の偉そうな口調で煙に巻いてしまいます。さすが、丹波哲郎。それにしても秘密戦士ってのは凄いよな。 教官の菅原文太は、かなり過激な男。いきなり毛沢東の話を始めて、「私はスパイは、誠であると言いたい」「卑怯者には謀略はできない」などと言い出すは、 「天皇は神じゃない、人間だ」 「我々秘密戦士が、天皇という言葉で、いちいち直立不動の姿勢をとったんでは戦地において任務が遂行できると思うか」 「日本民族にとって、天皇が障害になったら俺は日本民族を選ぶ」 などと、当時のNGワード連発。そんな発言がタタったのかどうか分かりませんが、玉砕直前のサイパン島へ離島残置諜者として送られることになりました。 しかし、こんな脚本書くのは、笠原和夫に違いないと思っていたら、神波史男でした、うむむ。 戦局も激しくなり、陸軍中野学校は群馬県富岡に移転。すでに中野じゃないじゃん、と思いつつ、教官もリニューアルされ室田日出男になりました。これは、かなり鬼軍曹体質で、ビシビシしごくうえに、凶暴。墜落するB29からパラシュート降下してきた米兵を「素手で追え」「一番、最初に追いついたものが一対一で殺せ」などと、かなりの鬼畜ぶりです。 そして、卒業試験の日が来ます。 若林ら3名は、宇都宮刑務所を襲い囚人を解放する。 千葉ちゃん他2名は、宇都宮飛行場の格納庫を爆破。 そして夏八木ともう1名は、宇都宮師団の飯塚中将を暗殺、というのが卒業課題です。 とはいえ、時間とかセットの都合で、刑務所と飛行場のミッションは描かれず、飯塚中将の暗殺だけが描かれました。もちろん鬼畜室田は、シナ人スパイが入り込んでいるので、警戒を厳重にせよ、との通達をして、ミッションをよりハードな方向へ導くのを怠りません。 結局、ミッションは失敗。憲兵に捕らえられ、拷問を受けていた隊員は、千葉ちゃんなどが奪還しますが、哀れなのは夏八木勲。逃亡して、自宅の納屋に潜んでいるところを、自分の家の女中に見つけられ、特殊任務中だと言っているにも関わらず山狩りの村人にチクられてしまいます。挙句の果てに、川に追い詰められ、全員から滅多打ち。川は血の色で赤く染まるのでした。 どうにか、卒業した訓練生たち。若林は遊撃戦の教官に。千葉ちゃんは参謀本部待機の秘密戦士になります。 千葉ちゃんは、ソ連大使館に盗聴器を仕掛ける任務を与えられました。しっかり軍籍は抹消されてしまい、後腐れの無い状態です。忍び込むのには上手いこと成功した千葉ちゃんですが、足跡をベタベタ残していたため、警備兵に発見され、格闘に。ここは千葉アクションの見せ場です。しかし、大使館の外に脱出したところで、日本の憲兵に取り押さえられるという、かなりシオシオな展開で逮捕される千葉ちゃん。特高にねじこまれた参謀本部は千葉ちゃんを処分することに同意し、こっそり銃殺されてしまいました。 ポツダム宣言の受諾で、日本は終戦ムード。 しかし参謀は、若林豪に言います。 「やがて日本の正規戦は終わるだろう」 「おまえたち秘密戦士の本格的な戦いが始まる」 「秘密戦士に終戦はないっ」 若林豪は、自分が鍛え上げた部下たちに 「残ったものは山地に移動しろ。私服に着替え随時遊撃戦に移行する」 と命令し、周りの一般兵が呆れるなか、服にたくさんの葉っぱをつけて出発します。途中、逃げようとした部下を射殺したりしながら、目指すは米軍司令官の首。 少し時は流れて、米軍基地の前。闇市に集う群衆に隠れるように、米軍司令官を待つ若林豪。 現われました。横には通訳の男が。なんと、鬼教官の室田日出男です。若林は、銃撃します。警備兵に撃たれても、再度立ち上がり、銃撃を繰り返します。しかし、弾丸は司令官に届きませんでした。ギラギラと照りつける太陽の下、犬のように撃ち殺された若林豪。そして、運ばれる若林豪の死体の背後には室田日出男の呆然とした顔が……。 って、まるっきり実録・ヤクザ路線じゃないですか。さすが、東映。やることが豪快です。 映画のモチーフとなった小野田さんがルバング島から帰還したのが74年3月12日。そして、この映画が封切られたのが74年6月15日。わずか3ヶ月で一本の映画をでっち上げてしまうのは、東映ならでは。 スターウォーズが流行っているらしいと聞けば、本家が公開されるまえに一本作っちゃえと、「宇宙からのメッセージ」を深作欣二に撮らせてしまう会社ですからね。

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